アフリカのビーズ・トンボ玉

アフリカの装飾品といえばビーズ・トンボ玉。老若男女これを身に付けお洒落をします。時には、富や権力の象徴として、また言葉に代わるものとして用いられてきました。

  

その歴史について。
最古のビーズは、リベリアで発見されました。紀元前一万年頃の物、ダチョウの卵の殻で作られています。初めの頃は植物の種・木の実・貝・骨・牙・歯・石など身近な素材で作られていました。
一方、ガラスのビーズはまだまだ作られていません。
古代ローマのアイビーズは、紀元前300年〜100年頃までマリ共和国のジェンネ地方にもたらされ、又インド産の物が紀元前200年頃から南アフリカ・東アフリカにもたらされていたようです。
アフリカで最初にガラスビーズが作られたのは、600年〜1200年、南アフリカのMAPUNGUBWE地方とされています。そして、ナイジェリアのイフェやヨルバでも、ガラスを輸入して再生ガラスビーズが作られたようです。
15世紀に入ると、ヨーロッパの交易が始まり、金・象牙・奴隷と引換えに沢山のガラスビーズ(トンボ玉)がもたらされてきました。
その後、権力の象徴・儀礼の道具として用いられるようになりました。
アフリカの価値観の基礎にはアニミズムがあり、今でもビーズ・トンボ玉は、生活の中・社会の中でとても重要な役割の中にいます。