ナーガ神

アーリア人が今のインドの土地に入った頃から存在する、長い歴史を持つ神様です。
シヴァ神などの神様とは違って、神様と蛇様の半々の価値を持っています。
昔、アーリア人がインドに入った時に、コブラと言う蛇に襲われて、凄く恐い思いをしたそうです。 鋭い目と牙を持ち、瞬時に攻撃して一気に致命傷を与える蛇。 しかも、尻尾を切っても再生してくるし、ものすごい旺盛な繁殖力を持っている事に、人々は恐怖に怯えたそうです。 その恐怖感が次第に神聖視され始め、「不死と生命力の象徴」として祭られるようになったと言われています。

  

「ナーガ」とは、そのまま「蛇」と言う意味です。
人間の上半身と蛇の下半身・人の顔とコブラの首を持つ、半神的な存在。
一般には、人に対しては友好的で、脇役としての重要な働きをするとされています。
ナーガは、蛇神様の一族として意味するようで、ナーガ族の中でいろいろな神様が登場します。

  

仏教でも、「仏陀を護るナーガ」として登場し、広く親しまれているようです。 ちなみに、日本のお正月に飾る「鏡餅」も、蛇を表しているという話です。

  

現在インドでは、富を守る・子宝・安産・病気の治療・長寿などのご利益があるとして、崇拝されています。