ナタラージャ神

ナタラージャ神とは、シヴァ神の踊っている姿です。
神話の中では、108種類の舞を演じたとされています。
その中で、最も有名な舞のお話。
ターラガムと言う森に住むシヴァ神を嫌う異教徒の聖者が、その森に近づいてきたシヴァ神を呪文で殺そうとしました。 火の中から虎を出して見ましたが、シヴァ神は簡単に倒して虎の皮を腰に巻いてしまいました。 次に、大蛇を出しましたが、ヒョイと大蛇を首に巻いてしまいました。 さらに、悪魔を出しましたが、足で踏みつけてしまいました。
そうしたあまりにも力のあるシヴァに、彼らは心を改めて行ったということです。
火炎輪を背にして左足を上げて踊っている仏像を良く見かけると思いますが、このお話が元になって作られた仏像です。
この他にも、ヒマラヤの山頂でヴィシュヌ神などの音楽に合わせて踊った話や、墓場や火葬場で鬼神や神妃と熱狂的に踊る「ターンダヴァ」と呼ばれる舞などがあります。

  

昔から、舞うと言うことには宗教的な意味が含まれていることが多く、ナタラージャ神が作り出された元になっているのではないでしょうか。
今のインド映画にダンスシーンが多いのは、ナタラージャ神が影響しているのかも・・・・。