シヴァ神(シバ) |
シヴァ神は、大きく異なる2つの性格を持ち、土着信仰を吸収した事で、数多くの異名を持ちます。 バイラヴァ(殺戮者):ブーテーシュヴァラ(悪鬼の主):シヴァリンガ(男根):パシュパティ(家畜の主):多臂神ナタラージャ(舞踊の王)、バラモンのルドラ神(風神)などは、全てシヴァ神の異名です。
シヴァの一般的な姿は、全身に灰を塗り、首に蛇を巻きつけて、三叉劇と斧を持ち、他の手で恩恵を与える印と恐怖を取り除く印を結んでいます。 腰には虎の皮を巻いて、髪の毛は束ねて高く巻き上げる苦行者のスタイルをしています。
仏教一般ではシヴァは大自在天、もしくは魔醯首羅と音写されて色究竟天に住むとされていますが、密教においては仏法に従わない神として鳥摩妃とともに、降降三世明王に踏みつけられて調伏されています。