チベットの曼荼羅(マンダラ)と日本の曼荼羅(マンダラ)の違い

チベットの曼陀羅には一番外を円輪で囲まれていますが、日本の曼荼羅にはそれがありません。 簡単に言うと、チベットの曼荼羅は閉鎖的で、日本の曼荼羅は開放的ということになります。

  

チベットの密教がインドから直接入ったのに対し、日本の密教が中国経由で入った事がそうなった理由です。 これは、世界観・宇宙に対する考え方が、インドと中国に考え方の違いがあったと思われています。
要するに、インドの考え方は閉鎖的な考え方で、世界はある限られた原理によって構成され、特定の原理さえ把握すれば全ての構造は説明が可能であると言う考え方。
それに対して、中国の考え方は開放的で、外部の事は予想も付かない。その為に「気」「陰陽」などの流動性のある考え方を表します。