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泥染め布 について

泥染めってなんだ?

泥染めとは、西アフリカや奄美大島などで伝統的に行われている天然の染色法です。泥染めでは、タンニンを含む植物の煮汁で糸や布を染めた後、鉄分を含む泥で再染めすることで、茶色や黒色などの色を作り出します。泥染めは、色落ちしにくく、光沢や防虫効果などの特徴があります。泥染めは、大島紬などの伝統工芸品に使われるほか、現代のファッションやインテリアにも活用されています。泥染めは、自然と人間の共生の歴史や文化を感じることができる素晴らしい技法です。

泥染め布の作り方

西アフリカの国で伝統的に行われている天然の染色法です。泥染め布には、ボゴランとコロゴという二種類があります。 ボゴランは、泥で模様を描いた黄色や茶色の布で、コロゴは、白や黒の細かい模様が特徴の民族布です。 泥染め布の作り方は、以下のようになります。

ボゴランの作り方

ボゴランは、バンバラ語で「泥で作られる布」という意味で、泥で模様を描いた黄色や茶色の布です。
手紬の糸を帯状に手織りして、はぎ合わせて一枚の布を作ります。
ガラマと呼ばれる葉で黄色く染めた上から、泥で模様を描きます。
陽光にしばらくさらし、水洗いすると、泥の模様がくっきりと残ります。
何度もこの工程を繰り返すことで、やがて泥染めの黒はしっかりと定着していきます。
ボゴランに使われる模様には、さまざまな願いや意味がこめられています。
たとえば、「魚」というタイトルの絵は、豊かな漁業や水源を象徴しています。

コロゴの作り方

コロゴは、セヌフォ族に伝わる民族布で、白や黒の細かい模様が特徴です。
手紬の糸を帯状に手織りして、はぎ合わせて一枚の布を作ります。
タンニンを含む樹皮を煮出した染液で模様を描きます。
模様を描いた上から布全面に泥を塗りつけます。
陽光にしばらくさらし、水洗いすると、模様だけが黒く発色します。
コロゴに使われる模様は、セヌフォ族の神話や伝説に基づいています。
たとえば、「カメレオン」というタイトルの絵は、世界創造の神話に登場するカメレオンを表しています。

泥染め布 注意すること!

泥染め布は、天然染料を使っているため、色落ちや色移りの恐れがかなりあります。
洗濯の際にはドライクリーニングか単独での水洗いをおすすめします。
白色や淡色のものと組み合わせる際は、色移りしやすいので注意してください。
初めのうちは、臭いがあることがあります。時間と共に消えていきます。