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アカン族の真鍮分銅 について

アカン族の真鍮分銅とは、アフリカのガーナやコートジボワールに住むアカン族が、砂金の重さを量るために使っていた真鍮製の道具です。
砂金は通貨として流通していたため、分銅は交易の歴史を語る貴重な遺産でもあります。 現在ではオリジナルの分銅は珍しくなっており、民芸品としても高く評価されています。
分銅は、幾何学的な形や、人物や動物、植物などを表した様々なデザインがあります。 分銅には、アカン族のことわざやメッセージが込められており、贈り物や王族のステイタスシンボルとしても使われていました。
  
分銅に込められた、アカン族のことわざやメッセージ。
例えば・・・。


「象についていけば道に迷うことはない」 ・・一人の重要な人物に従えば安全だよ。(象はリーダー・権力者のシンボルとされていました)
  
サソリ
「サソリが子供に噛み付いたら、その痛みは炉床がさめるまで消えない」 ・・家庭の厄介者は出て行かなければ、その家庭に平和は来ない。
  
ワニ
「年老いたワニは、小石を飲み込んで最期を迎える」 ・・不幸は避けられないものだ。不幸は人生の一部として受け入れるべし。
  
ハエ払い(元の物は、象の尻尾で作られています)
「象のしっぽは短くても、ハエを払うことが出来るよ」 ・・今あるものを、大切に利用しなさい。
  
など、ほんの一部紹介しました。 これを書きながら、少々反省させられました・・・