アフリカ アカンの真鍮分銅
砂金が採れていたアフリカはガーナ共和国のアカン系民族、その中でもアシャンティ族は、砂金の重さを量るための真鍮の分銅を、いろいろな形にして作っていました。
この分銅は、砂金を量るためだけではなく、それぞれが民族の「ことわざ」を表しておりメッセージとして人に贈る事にも用いられていました。
例えば・・・。
象
「象についていけば道に迷うことはない」
・・一人の重要な人物に従えば安全だよ。(象はリーダー・権力者のシンボルとされていました)
サソリ
「サソリが子供に噛み付いたら、その痛みは炉床がさめるまで消えない」
・・家庭の厄介者は出て行かなければ、その家庭に平和は来ない。
ワニ
「年老いたワニは、小石を飲み込んで最期を迎える」
・・不幸は避けられないものだ。不幸は人生の一部として受け入れるべし。
ハエ払い(元の物は、象の尻尾で作られています)
「象のしっぽは短くても、ハエを払うことが出来るよ」
・・今あるものを、大切に利用しなさい。
など、ほんの一部紹介しました。
これを書きながら、いろいろと反省させられました・・・