へーヴァジュラ(呼金剛尊)

へーヴァジュラ(呼金剛尊)は妃の無我女(ナイラートマー)を抱いた姿で表されます。
これは、全てを包み込み、精子として妃に入り、世界を生み出し悟りの境地に至ると言う宗教実践の過程を示しています。

  

一般に描かれるへーヴァジュラ(呼金剛尊)は、手の数は決まっていないようです。
右手に金剛杵・剣・矢・三叉戟を持ち、左手には鈴・蓮華・弓・宝珠を持ちます。
また、全ての手に頭蓋骨が乗っていることもあり、その場合は右手の頭蓋骨の上に病気や不幸のシンボルとされている動物が8匹、 左手の頭蓋骨に上には、右手に乗る動物に打ち勝つことの出来る8人の神様が乗っています。